昭和40年代、僕らのヒーロー「ウルトラマン」の雑学。光の国の使者の"裏の顔"

昭和40年代、テレビにかじりついて応援したウルトラマン。名前の由来からNGシーン、涙ぐましい撮影秘話、そして腹筋崩壊の「ごっこ遊び」あるあるまで!懐かしの昭和にタイムスリップし、ヒーローの新たな魅力を発見しませんか?


ブラウン管の向こうで輝く銀色の巨人、怪獣の咆哮、そして胸のカラータイマーの点滅に、固唾をのんで見守ったあの頃…。

昭和40年代、私たちの心を鷲掴みにしたヒーロー「ウルトラマン」。

学校から帰ると、ランドセルを放り出してテレビの前に駆けつけた方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな懐かしのウルトラマンにまつわる、知っているようで知らなかった「へぇ!」な雑学や、思わずクスッと笑ってしまう裏話を楽しみたいと思います。

目次

光のヒーロー誕生の裏側と、知られざる"大人の事情"

棚に置かれた昭和時代のウルトラマンのマスク

今なお色褪せないウルトラマンのデザイン。しかし、その誕生までには様々な試行錯誤と、ちょっぴり現実的な「大人の事情」が隠されていました。

実は「レッドマン」だった?ヒーローの名前の秘密

企画当初、ヒーローの名前は「レッドマン」という案が有力でした。

しかし、デザイン段階で体が赤と銀のツートンカラーになったことや、よりインパクトのある名前を、ということで、当時流行していた「ウルトラC」という言葉から「ウルトラマン」と名付けられたのです。

もし「レッドマン」のままだったら、私たちの「シュワッチ!」の掛け声も、少し違っていたかもしれませんね。

シワだらけの苦悶顔?ウルトラマン「A・B・Cタイプ」マスクの変遷

実は、放送初期のウルトラマンには、時期によって微妙に顔つきが違う「Aタイプ」「Bタイプ」「Cタイプ」と呼ばれる3種類のマスクが存在しました。

最初に作られたAタイプは、口が開閉するギミックのためにラテックスという素材で作られましたが、これが硬く、シワが寄ってしまい、どこか苦しそうな、あるいは不気味に笑っているような表情に見えるのが特徴です。

その後、よりヒーローらしい精悍な顔つきへと改良が重ねられ、Bタイプ、そして私たちが最もよく知る、左右対称の美しいCタイプへと進化していったのです。

カラータイマーは予算の都合?あの"3分間"の本当の理由

ウルトラマンが地球で活動できる時間は、わずか3分間。この「3分間」という設定、実は特撮の制作費が関係していた、という説があります。

怪獣との戦闘シーンは、ミニチュアのセットや火薬を使った派手な演出が多く、非常にお金がかかりました。そこで、戦闘時間を制限することで、制作予算を抑えるという、なんとも現実的な理由があったと言われています。

子供たちの夢の裏には、制作陣の涙ぐましい努力があったのですね。

背中のチャックを隠すための「背びれ」だった!

ウルトラマンのスーツは、当然ながら人間が着るものですから、背中にはチャックが付いています。このチャックを隠し、かつ宇宙人らしいデザインにするための苦肉の策が、あの背びれだったのです。

撮影中、アクションの弾みでチャックが見えてしまうこともあり、子供心に「ウルトラマンも人間なのかな…?」と一瞬よぎった記憶がある方もいるのでは?

腹筋崩壊!僕らの「ウルトラマンごっこ」大研究!

夕暮れの空き地でウルトラマンごっこに熱中する昭和の子供たち

テレビでウルトラマンの活躍を見れば、次の日は決まって「ウルトラマンごっこ」。夕暮れの空き地は、僕らの戦場でした。

主役は俺だ!仁義なき役柄争奪戦

ごっこ遊びの第一関門、それは「役決め」です。

誰もがヒーローであるウルトラマンになりたい。しかし、ウルトラマンは一人だけ。熱いジャンケンバトルの末、勝者だけが「シュワッチ!」と叫ぶ栄誉を手にするのです。

負けた者は、渋々バルタン星人やゴモラ役に。しかし、怪獣役には怪獣役のプライドがあり、

  • 「バルタン星人は分身の術が使える」
  • 「ゼットンはスペシウム光線が効かない」

など、独自の「俺ルール」を追加してウルトラマンを苦しめるのが常でした。

1960年代、夕暮れの埃っぽい空き地で「ウルトラマンごっこ」をする子供たちの姿。

これぞ昭和のイマジネーション!ごっこ遊び「あるある」劇場

最強の小道具「木の枝」
ちょっと形の良い木の枝を見つければ、それは科学特捜隊のスーパーガンに早変わり。「ダダダダ!」と口で言いながら撃ちまくります。懐中電灯があれば、それはもうベーターカプセルそのものでした。
自己申告制カラータイマー
戦いが佳境に入ると、ウルトラマン役が自ら「胸が…ピコン、ピコン…」と効果音を口走り、胸を押さえて苦しみ始めます。周りの仲間が「ウルトラマン、危ない!」「もう時間がないぞ!」と煽るのがお約束。
やられ役の美学
怪獣役のクライマックスは、スペシウム光線を食らって倒されるシーン。ただ倒れるのではありません。「ぐわーっ!」と叫びながら、体を大きくのけぞらせ、ゆっくりと、しかし派手に地面に転がる。この"やられ芸"が上手い奴は、一目置かれる存在でした。
女子の参戦
「私も混ぜて!」とやってきた女子は、だいたいフジ・アキコ隊員役か、怪獣に襲われる市民役。「キャー!」という悲鳴のリアルさは、男子には出せない味でした。
母ちゃんの最終通告
「いつまで遊んでるの!ご飯ですよー!」という母の声が聞こえたら、それが戦いの終わりを告げるゴング。どんなに激しい戦いの最中でも、怪獣もウルトラマンも、一斉に「はーい!」と返事をして家に帰っていくのでした。

伝説のNG?ハヤタの「スプーン変身」事件

有名なエピソードに、ハヤタ隊員が変身アイテムの「ベーターカプセル」と間違えて、カレーを食べていたスプーンを掲げてしまう、というものがあります。

これは撮影中のNGシーンだったそうですが、あまりにコミカルで有名になりました。もちろん、僕らのごっこ遊びでも格好のネタに。

「変身!」と言いながら給食のスプーンを掲げて、友達に「それスプーンじゃねーか!」とツッコまれるまでがワンセット。

「シュワッチ!」の謎から怪獣の鳴き声まで!音と声のトリビア

昭和の音響スタジオにあるオープンリールデッキと音響機材

ウルトラマンの世界を彩った、印象的な「音」。その裏側にも面白いトリビアが隠されています。

あの掛け声は誰の声?

ウルトラマンの「シュワッチ!」をはじめとする特徴的な掛け声。これは、特定の声優の声というわけではなく、複数の効果音を加工して作られたものです。

しかし、『ウルトラセブン』の「デュワ!」という声は、声優の浦野光さんが担当していたと言われています。

ヒーローによって声の作り方が違うのも面白い点ですね。

怪獣たちの咆哮の秘密

子供心に怖かった怪獣の鳴き声。例えば、ゴジラの鳴き声がコントラバスという楽器をこすって作られたのは有名な話ですが、ウルトラ怪獣たちの声も、動物の鳴き声を録音して逆回転させたり、楽器の音を加工したりと、サウンドクリエイターたちの創意工夫の結晶でした。

バルタン星人の「フォッフォッフォッ」という笑い声は、人間の声を早回しにしたものだと言われています。

今だからこそ語りたい、ウルトラマンが問いかけたもの

昭和の特撮で使われたミニチュアの街並みで巨大怪獣を迎え撃つウルトラマン

ウルトラマンシリーズは、ただ怪獣を倒すだけの単純な物語ではありませんでした。時には、子供ながらに考えさせられるような、深いテーマを扱ったエピソードも存在します。

怪獣は本当に「悪」だったのか?

例えば、友好珍獣ピグモンのように人間と心を通わせる怪獣もいれば、故郷の星を爆破され、地球にしか生きる場所がなかったジャミラのように、元は人間だった悲しい過去を持つ怪獣もいました。

彼らは本当に、問答無用で倒されるべき「悪」だったのでしょうか。

ウルトラマンは、巨大な力を持つがゆえの苦悩を背負いながら、答えのない問いに立ち向かっていたのかもしれません。

ヒーローたちの"共演"に胸を躍らせた日

ウルトラマンとウルトラセブンが初めて共演した日を覚えていますか?

『帰ってきたウルトラマン』で、ピンチに陥った新ウルトラマン(ジャック)を助けるために、セブンが颯爽と現れたあの瞬間。

それまで別の世界のヒーローだと思っていた二人が、実は仲間だったと知った時の興奮は、今でも忘れられません。

雑誌の予告でその共演を知り、放送日を指折り数えて待っていた、あのワクワク感こそ、昭和のテレビがくれた最高のプレゼントでした。

【まとめ】
僕らのヒーロー「ウルトラマン」の意外な雑学

僕らのヒーロー「ウルトラマン」

時代は昭和から平成、そして令和へと移り変わりましたが、ウルトラマンが放った光は、今も私たちの心の中で輝き続けています。

ただの特撮ヒーローとしてだけでなく、友情や正義、そして時には人間の業まで描いた奥深い物語は、多くのことを教えてくれました。

押入れの奥に眠っている、少し色褪せたソフビ人形を、久しぶりに手に取ってみるのも良いかもしれませんね。あなたのウルトラマンの思い出は、どんなものですか?

初代ウルトラマンに関するよくある質問(FAQ)

迫りくる大怪獣
初代ウルトラマンの放送はいつからですか?
昭和41年(1966年)7月17日から放送が開始されました。ウルトラマンの前番組は、怪獣が登場する特撮ドラマ『ウルトラQ』でした。
ウルトラマンのカラータイマーはなぜ3分で点滅するのですか?
地球上でのエネルギー消耗が激しいという設定ですが、一説には、予算のかかる特撮シーンの時間を短くするため、という制作上の理由もあったと言われています。
ウルトラマンとウルトラセブンは、最初から仲間という設定だったのですか?
いいえ、当初は別々の世界の物語として描かれていました。1971年放送の『帰ってきたウルトラマン』第18話で初めて共演し、同じ世界観を共有する仲間であることが明かされました。
ウルトラマンの本来の名前は何だったのですか?
企画当初は「レッドマン」という名前が有力でした。その後、よりインパクトのある名前として、当時の流行語「ウルトラC」から「ウルトラマン」と名付けられました。
ハヤタ隊員が変身で失敗したって本当ですか?
撮影中の有名なNGシーンとして、ハヤタ隊員が変身アイテムのベーターカプセルと間違えて、カレーのスプーンを掲げてしまった、というエピソードがあります。放送はされていませんが、ファンの間では伝説のシーンとして語り継がれています。
ウルトラマンの背中にある「ひれ」は何のためにあるのですか?
あれは、スーツを着るための背中のチャックを隠すためのデザインです。撮影の裏側を見せないための、制作スタッフの工夫でした。
ウルトラマンシリーズで一番強い怪獣は誰ですか?
ファンの間でも意見が分かれますが、初代ウルトラマンを唯一倒した怪獣であることから「宇宙恐竜ゼットン」が最強候補としてよく挙げられます。その圧倒的な強さは、子供たちに大きな衝撃を与えました。
2025.03.21 14:08
2025.06.10 10:06
昭和の文化

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